12まりない中で、ソフトも巻けない未経験の状態から教えなければいけなかったので、そこも大変でしたね。―リニューアルに向けて、何から始めたのでしょうか? 鈴木 私たちの世代は昔のお店を知らないので、過去の写真資料を見たり、長年スガキヤで働いてる社員や役員たちにヒアリングをして、調査をすることからスタートしました。―当時の資料を見て、感じたことはありますか? 鈴木 この店にも採用しているんですが、真っピンクのお店というのは今はなかなかないので、すごくインパクトがありました。あとは、当時は全店にロウサンプルが置いてあったので、ほとんどの商品のロウサンプルを新たに作って再現しました。林 昔は店舗責任者として各店に店長の顔写真が飾ってあったんですよ。リニューアルオープンの当初はそれを真似して、私の写真も飾っていたのでちょっとプレッシャーを感じました(笑)。江川 制服も今と違っていたので、この店はそれに合わせて作ったオリジナルの制服を使用しています。現―大須店のリニューアルにあたって、それぞれ担当されたことを教えてください。宮地 私は、どんなお店にするかの話し合いから入らせていただきました。部署の業務としては、広告物の制作や、SNSでの告知、あとは写真映えを考えて、スーちゃんのアクリルスタンド制作などを考案しました。鈴木 私は主に商品開発のデザート担当です。過去の甘味メニューの分析から、実際に役員に何を復刻するか提案して、商品化につなげました。林 私は店舗のオープン準備から運営に入りました。活気のある店舗にしたかったので、サービスの向上ができそうなクルーを採用し、教育係としてオープン時の店長も務めました。江川 私は新入社員として実習を受けたばかりだったので、基本的には現場で毎日クルーの教育をしていました。大須店は、特にデザートの種類が豊富なので、お客様に喜んでもらうためにも甘味のクオリティを上げられるように意識していました。林 フロートがあるんですが、ドリンクの上にソフトを乗せるのってすごく大変なんですよ。準備期間があ在の制服だとボタンで留めている部分が、紐で引っ掛けるようになっていたりするので、面白いですね。―改めて、スガキヤ大須店の特徴を教えてください。宮地 70年代のスガキヤ店舗をモチーフにしていて、内装がピンクと白のストライプになっています。そして、看板の文字も、スガキヤの「甘党の店」の部分を強調してかつての「Sweet Food &Ramen」の文字を再現しています。鈴木 いろいろ進めていたのですが、とにかく時間がなくて(笑)。オープンの前々日にすべてのロウサンプルが完成して、前日の夜に店に飾りました。レトロ店舗の復活なので、ベテランが担当! というわけではなく、お店のコンセプト、メニュー開発などを手掛けたのは、ここに登場する4人の若手社員のみなさん。そこにはやりがいとともに、いろいろと苦労もあったようで…。4人の仕掛け人が語るレトロ店舗が生まれた理由江川侑香アルバイトとして、スガキヤで約5年勤務したのち、2024年4月入社。現在は営業部の社員として大須地区をメインに勤務。甘味のクオリティアップを頑張りました!
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